RSS | ATOM | SEARCH
石田三成の唯一の弱みは、女
『石鹸(シャボン)』は、石田三成の恋を描いた短編小説です。

火坂雅志の短編集『壮心の夢 (徳間文庫)』に収められています。

<あらすじ>

石田三成には「唯一の弱み」がありました。女です。

三成の恋の相手は、摩梨花という女性。

じつは三成には、摩梨花の父を死に追いやった過去があるのですが、2人はそれを知らずに出会い、恋に落ちてしまいます。

<感想>

三成は石鹸が好きです。石鹸は無駄なものを洗い流してくれるからです。

三成は「女は無駄だ」と考えています。女に耽溺することは「男としての仕事に支障をきたす」と考えているんです。

そんな三成が恋に落ちてしまう。しかも、自分を恨んでいる女と。

すべてを理で割り切ろうとする三成が、このときはじめて、筋の通らない思いに苦悩することになります。

理性と感情にゆれる三成は姿は、読みごたえがあります。

そして。

石鹸がラストシーンを印象的にしています。

ちなみに、三成はかつて摩梨花の父を糾問して切腹に追いやったことがあるのですが、その摩梨花の父というのが前野長康です。

この短編集には、前野長康を主人公とした『男たちの渇き』という作品も収められています。

こんなふうに、この短編集では、ある作品で主役だった人物が別の作品でもチラッと登場します。秀吉が生きた戦国時代という、ほぼ同じ時代を舞台にした作品が多いので、登場人物が重複するのは当然と言えば当然なんですが。

登場人物が重複することで、人物の関係性に立体感が出て、楽しめます。

『壮心の夢』に収録されている他の作品、目次についてはコチラをどうぞ。
author:あーりー, category:戦国時代(石田三成の歴史小説), 18:42
-, -, pookmark
石田三成 
石田三成 (学研M文庫 (え-5-6))
石田三成
江宮 隆之(著)

1598年、戦国乱世を束ねた英雄・豊臣秀吉が死去します。秀吉の死と同時に天下への野心をあらわにしたのは、豊臣政権の実力者・徳川家康でした。家康は政権内部の武断派を通じて着々と力を蓄えます。

石田三成は、家康の野望を阻止すべく動き出します。短い期間で日本全国のほぼ半分の大名を掌握した三成の手腕に注目。
author:あーりー, category:戦国時代(石田三成の歴史小説), 16:23
-, -, pookmark