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『花は散るものを』 (蒲生氏郷)
目次によると、蒲生氏郷の小説という扱いになっていますが、蒲生氏郷本人は登場しません。

氏郷の死後、その死を不審に思ったイタリア人の家臣ロルテスが、死の真相をさぐっていく話です。

火坂雅志の短編集『壮心の夢 (徳間文庫)』に収められています。

<あらすじ>

氏郷は病死ということになっているが、じつは毒殺されたらしい、というわけで家臣の一人が真相究明に乗り出します。

氏郷を毒殺したのは誰なのか?

豊臣秀吉、石田三成、伊達政宗など、怪しい人物が次々と浮かんできます。

ある日、ロルテスは顔を隠した刺客に襲われます。その正体は意外な人物でした。

<感想>

いろいろな人に話を聞いて真相に近づいて行くというのが、探偵小説のようでもあり、RPGのようでもありました。

日本の美しさ、繊細な機微。そういうものが各所にちりばめられているような気がして、ちょっとだけ儚い気分になりました。

どこがどう儚いのかな。それを頭で解明してしまうと、せっかくの雰囲気が壊れてしまいそうなので、ただじっとこの気分を噛みしめていたい、っていう、そんな小説でした。

『壮心の夢』に収録されている他の作品、目次についてはコチラをどうぞ。
author:あーりー, category:戦国時代(蒲生氏郷の歴史小説), 11:28
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蒲生氏郷 ライバルをクールに観察
蒲生氏郷 (学研M文庫 こ 9-3)
蒲生氏郷 (学研M文庫)
近衛 龍春(著)

幼いころから頭のよかった蒲生氏郷は、信長に気に入られて世に出ます。信長の死後は秀吉に仕えますが、秀吉のことをライバル視し、クールに観察しているのが印象的でした。

歴史小説の面白いところは色々ありますけど、そのひとつは、同じ人物でも本によって描かれ方がまったく違うということですよね。『天を衝く』では無能な武将として描かれていた蒲生氏郷が、こちらでは頭脳明晰・勇猛果敢な名将となって大活躍しています。
author:あーりー, category:戦国時代(蒲生氏郷の歴史小説), 15:51
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