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『絶海にあらず』 北方 謙三(著)
絶海にあらず 上 (1) (中公文庫 き 17-8) 絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
絶海にあらず 上 (中公文庫)
絶海にあらず 下 (中公文庫)
北方 謙三(著)

平安時代、瀬戸内で海賊となり反乱を起こした藤原純友の歴史小説。

一族のはぐれ者として無位無官の気ままな生活を送っていた藤原純友は、役人として伊予に赴任します。

そこで海の素晴らしさを知った純友は、海の自由を奪おうとする京都政権に反発。

ひそかに海賊のリーダーとなって京都と対決します。

役人の顔と、海賊の顔。この2つを使い分けるスリリングな二重生活も見モノです。

海を舞台にした爽快感のある小説でした。

登場人物たちの男っぷりが気持ちいいです。

厳しい戦いを勝ち抜かなくてはいけない、絶対に失敗は許されない。そんな過酷な戦いを貫く「強さ」を見ることができます。

また、ときにはプレッシャーから酒や女に溺れる、純友の人間らしい「弱さ」も描かれていて、そこも注目です。


上下巻で16の章に分かれています。各章の感想はこちら。

第1章 流水
第2章 風浪
第3章 任地
第4章 潮流の底
第5章 水魁
第6章 海鳴りの日
第7章 ただ常なる日々
第8章 遥かなる波涛
第9章 海霧
第10章 都の風
第11章 水鳥の巣
第12章 さざなみ
第13章 無窮
第14章 風の声
第15章 われ巨海にあり
終章 海の蝶
author:あーりー, category:平安鎌倉(藤原純友の歴史小説), 17:49
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絶海にあらず(下) 終章 海の蝶
絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
北方 謙三(著)

おっとこれは! かなり意外な終わり方でした。

素敵ですね。

読んだあと、ふわ〜っと幸せな気持ちになります。
author:あーりー, category:平安鎌倉(藤原純友の歴史小説), 17:05
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絶海にあらず(下) 第15章 われ巨海にあり
絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
絶海にあらず 下 (2) (中公文庫 き 17-9)
北方 謙三(著)

勝てるケンカの仕方とは、どういうものなのか。そんなものが伝わってくる章だったような気がします。

ケンカの仕方というのは、つまり戦い方であって、同時に生き方みたいなことになってきます。

純友は、自由な海で自由に商売をして生きていくために、戦っています。

海に境界線はありません。海は誰のものでもありません。

現代に置き換えると、何だろう。って考えると、なんとなくインターネットが浮かんできました。

境界線がなく、誰のものでもない。そこを足場に、生きて行く人がたくさんいるもの。インターネットはけっこうそれに近いんじゃないかと思うんです。
author:あーりー, category:平安鎌倉(藤原純友の歴史小説), 16:49
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