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消えた伊勢物語
小説「消えた伊勢物語」は、新田次郎の短編集『武田三代』におさめられています。武田信玄が主人公の作品です。昭和43年4月号の『推理ストーリー』で発表されました。

<あらすじ>

永禄9年(1566年)2月のはじめ。武田信玄が大切に保管していた伊勢物語の原本が盗まれているのがわかりました。信玄はさっそく部下に捜索を命じます。犯人は誰なのか。これはただの盗難事件ではありませんでした。背後には大きな陰謀が…。

<感想>

飯富兵部は信玄の子・義信のことを思って考えをめぐらせます。それがかえって、飯富兵部と信玄との間に溝を生むことになります。その溝が、永禄10年の悲劇につながっていきます。飯富兵部の不器用さ、やさしさが心に残りました。

武田信玄、今川義元、北条氏康の3人が連盟のために勢揃いするシーンがあります。3人は仲良くひとつの部屋に集まって、伊勢物語について雑談をします。面白い光景でした。このとき北条氏康は伊勢物語にたいした関心を示しませんでした。しかし、あとから思えば、それも計算だったのかも知れない、とも思えてしまいます。

『武田三代』に収録されている他の作品、目次についてはコチラをどうぞ。
author:あーりー, category:戦国時代(武田信玄の歴史小説), 08:16
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異説 晴信初陣記
「異説 晴信初陣記」は武田信玄(晴信)の初陣を題材にした小説で、新田次郎の短編集『武田三代』におさめられています。

<あらすじ>

16歳の武田晴信(信玄)は、父・武田信虎から海の口城の攻略を命じられます。海の口城は天然の要害。簡単には陥とせません。それでも晴信はみごとな采配で攻城戦をすすめていきます。作戦はうまくいっていました。しかし、晴信は違和感を覚えます。自分は誰かにあやつられている、という違和感です。

<感想>

名将“武田信玄”誕生の瞬間が描かれています。家臣たちの心が暴君・信虎から離れ、晴信に向けられていく様子がシビアでもあり、痛快でもありました。

『武田三代』に収録されている他の作品、目次についてはコチラをどうぞ。
author:あーりー, category:戦国時代(武田信玄の歴史小説), 13:46
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