- 片桐且元
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2008.06.24 Tuesday
片桐且元
鈴木 輝一郎(著)
賤ヶ岳七本槍のひとり、片桐且元が主人公の小説。といっても、賤ヶ岳の戦いが描かれているわけではありません。
賤ヶ岳の戦いのずっとあと、慶長19年に起きた方広寺鐘銘事件を中心に物語は進みます。史上有名な「国家安康・君臣豊楽」の方広寺鐘銘事件の真相に迫る歴史小説。
主君の秀吉が没する際、片桐且元は五大老とともに誓詞を差し出し、豊家存続に命を賭けることを誓います。
しかし、家康が豊臣の天下を奪おうと動き始めます。
且元は豊臣方を代表して家康と交渉します。ところが味方の淀君や大野治長らに誤解され、裏切り者あつかいされてしまいます。
且元はたった一人の家来・ドジ忍者の五郎太とともに、徳川家康の“豊家潰し”に抵抗します。
片桐且元、板挟みです。人間関係のつらさって、いつの時代も同じなんですね。