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絶海にあらず(上) 第7章 ただ常なる日々
平安時代、瀬戸内で反乱を起こした藤原純友の小説です。

絶海にあらず 上 (1) (中公文庫 き 17-8)
絶海にあらず 上 (1) (中公文庫 き 17-8)
北方 謙三(著)

第7章を読み終えました。

三国志の曹操は、平和な世の中においては優秀な官僚になるだろうと評されましたよね。

一方、藤原純友はこの小説の中で、こんなふうに評価されています。

「使いものにならない役人であろうよ、平時ならば」

あ、あんまりです(汗)

とはいえ、純友自身、役人になりたくてなったわけじゃないので、そう言われても仕方ないかも。

でも今、純友は活躍しています。瀬戸内海には混乱のタネがあって、平時とはいえない状況なんです。

はじめは10名の部下しか持たなかった純友も、今では500名以上の兵を動かせるようになりました。

さらに、瀬戸内海の海賊を退治する役目も、京都からもらっています。純友の勢力は増すばかりです。

しかし。

純友は少しやりすぎたようで、ある人物から忠告を受けます。

「触れてはならないものに、おまえは触れつつある」

「そろそろ、おまえは大きなものにぶつかる」

純友はしっかりしているようで流されやすいところがあります。いや、流されやすいというと語弊がありますが、なんというかラフティングみたいなものです。急流下り。

自分から急流に飛び込んで、流されて、それはそれで面白いと思っている節があります。

その生き方を、「心の思うままにと言えば聞えはいいが、要するに流されたのよ」と指摘されたこともあります。

でも、誰だって少しはそういうところがあるんじゃないかと。

流されたら流されたで、またそこから新しい流れを自分で作るなり、面白そうな流れに乗るなりして、人生の急流すべりを楽しんで行けたらいいのかも知れませんね。純友を見てて、そう思いました。
author:あーりー, category:平安鎌倉(藤原純友の歴史小説), 17:53
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