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箱根の坂 司馬遼太郎(著)
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司馬遼太郎(著)

コロンブスの卵という言葉がありますが、数ある戦国武将の中でもコロンブスの卵を立てることができた人物は二人しかいないと思います。

ひとりは織田信長。もうひとりはこの小説の主人公、北条早雲です。

早雲が世に出たとき、戦国武将と呼ばれる人間はまだ地上のどこにも存在しませんでした。彼がその第一号になりました。

もともと彼は、ひっそりと生きてひっそりと死んでいくはずの人間でした。ところが一人の女性の登場が運命を変えます。

早雲は「応仁の乱」の嵐を追い風に東国へわたり、そこで才覚をあらわして、またたくまに伊豆を切り取ります。

歴史上最初の戦国武将となった彼は、智謀と人望を武器に新時代の幕を切って落とし、関東制覇を目指します。

なんでも最初にやる人間は、本当にすごいと思います。

早雲がどのようにしてコロンブスの卵を立てたのか、そのプロセスを楽しめます。

「自分も!」と、立てられずに転がっている卵がどこかにないか探したくなる小説です。

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author:あーりー, category:戦国時代(北条早雲の歴史小説), 20:23
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